子供にとって何が有利なのか?-有利な離婚
男性の方はこちらもどうぞ→離婚知恵袋[男性版]
離婚というのは大人の事情なので、子供にとっては想定外の出来事でもあり、離婚後の親権者があなたなら、子供は父親を事実上生活から失います。
そのことが子供に与える影響を熟慮し、離婚の条件には十分に配慮しなくてなりません。
あなたにとって望ましいことが、必ずしも子供にとって望ましいとは限らないからです。
離婚が避けがたいものだとして、あなたの都合だけではなく、子供にとっても有利に離婚が運ぶようにするにはどうすれば良いか考えましょう。
夫が子供に暴力を振るう、子供が著しく夫を嫌っている、子供が女の子で夫が性的な目つきで子供を見ているなど、明らかに子供にとって害のある状況ならば、完全に決別してしまったほうが良いのかもしれません。
しかし、どんなに時間が経っても親子という関係は変わらないので、将来何かあった時に元夫を頼れるかどうかという違いは大きく、特に経済的な面で子供と夫が結び付いていることは、子供にとって不利益にはならないでしょう。
今は夫と離れることを子供が望んでも、大人になって振り返った時に父親と関係を修復したいと考えるかもしれず、それはあなたの本意ではなくても、決して妨げる権利はないのです。
考え方によっては、子供本位で離婚の条件を決めたほうが、将来的に有利であったと思える日が来るかもしれませんし、今のあなたの感情的な決断が有利な条件の全てではないということを認識して、もう一度良く考えてみるべきです。
離婚後の生活で、子供の意向が反映するとすれば面接交渉くらいですが、それでも子供が心の傷を負わないように条件を決めるのは親の務めです。