DVの定義-DVの実態と環境整備

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DVの定義-DVの実態と環境整備

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DV(ドメスティックバイオレンス)というのは、家庭内暴力という訳されかたもしますが、配偶者間(内縁を含む)における暴力が対象で、親子間で暴力を振るうことを対象としていません。
DVで定義される暴力には、身体的な苦痛を与える暴力だけではなく、精神的な暴力(言葉の暴力)、経済的な暴力(金銭の援助をしない、浪費するなど)も含まれるので、日常生活において受けるストレスの延長にあると考えて良いでしょう。

以前からDVについては問題意識が高く、特に女性の場合には身体能力や経済力が男性よりも劣る場合が多いことから、基本的にDVとは女性が被害者であることを前提にしています。
しかし、精神的な暴力については男女問わず起こるものであり、最近では妻のあまりの口の悪さに閉口し、DVとして訴える男性もみられるようになりました。

あなたが夫にこうした虐待と思える暴力を受けているのなら、迷わずDVとして考えても問題ありません。
しかし、身体的な虐待のように、ケガという具体的な証拠があるならともかく、言葉の暴力や性的な暴力などを立証して行くのは非常に困難で、感じ方も人それぞれ違うため、第三者からDVであると認められるには、ある程度の継続的な期間を要するのが通常です。

夫婦で言い争いになって、感情の高まりからお互いにひどい言葉を発するという状況は、それほど特別なことではありませんし、違う人間が一緒に生活している以上、常に円満な家庭であるというのも珍しいでしょう。
ですから、DVというのは小さいことなら日常的に起こって、それを夫婦で消化しながら生きていくものなので、身体的な暴力を除くとこれはDVだという判断が難しい側面があります。

DVによる離婚を希望し、DVを理由として有利な離婚を考えているのであれば、どのようにDVについて立証するか、どうやって訴え続けるかという点も考えておかなくてはなりません。