離婚と親権
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親権とは?-親権の定義
親の権利と書いて親権という言葉になりますが、確かに子供を監護・教育し、財産を管理することができる権利や義務を有する意味では、親の権利として正しいでしょう。 しかし、離婚で親権を失う側も親であることは生涯変わりないので、親・・・
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親権とは?-監護権は親権と分けられる
親権としての権利の中でも、一緒に暮らす監護権(身上監護権)は分けて考えることが可能で、従って親権を片方の親に与え、もう片方は監護権を得て一緒に暮らすという方法もあります。 ただし、後述するように、親権と監護権の分離は、ほ・・・
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なぜ親権を争うのか?-親権は子供のため
民法上は親権の身上監護権について、「親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。」と子供の利益のための権利・義務であると明文化されています。 親権というのは確かに親の権利・義務ではあるの・・・
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なぜ親権を争うのか?-親権による弊害の例
親権者による親権のない親への制限で、象徴的とも言えるのが面会交流における親権者からの拒絶です。 子供が別れた親に会うのも、別れた親が子に会うのも当然の権利でありながら、親権者による一方的な拒絶によって子供に会わせてもらえ・・・
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自動的に決まる親権
親権は、必ずしも指定しなくてはならないものではなく、状況によっては自動的に決まる場合があります。 (1)婚姻中の夫婦の子供の場合 婚姻中の父母は、子供の親権を共同で行います。 ただし一方の親が親権を行うことができない場合・・・
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定められる親権
単独親権において又は単独親権となる状況(離婚時)で親権者を定めることができない場合には、家庭裁判所が親権者を定めることもあります。 親権者を定めることができない場合とは、基本的に当事者である父母の間に争いがある場合という・・・
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民法改正による親権制限制度の見直し
平成24年4月1日から施行された民法等の改正により、親権者に対する親権制限制度も変わりました。 親権者による児童虐待から子供を保護する目的があり、従来からある親権喪失制度も一部変わり、親権停止制度が創設されるなど、親権の・・・
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親権喪失の審判
親による子供への虐待または悪意の遺棄、その他親権によって子供の利益を著しく害するような行為が行われている場合には、親権喪失の審判を申し立てることが可能です。 この審判は、申立ての原因が2年以内に消滅するときは、申し立てる・・・
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親権停止の審判
親が親権によって子供の利益を著しく害するような行為が行われている場合には、子供の住所地を管轄する家庭裁判所に、親権停止の審判を申し立てることが可能です。 平成24年から新設された親権停止によって、親権制限の申立数は大きく・・・
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管理権喪失の審判
未成年の子供が財産を持っていることは少ないため、この審判を利用することはほとんどないかもしれません。 親が管理権を行使して、子供に不利益を与えている場合には、管理権喪失の審判を申し立てることが可能です。 申し立ては、相手・・・
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親権の辞任
あまり知られていませんが、やむを得ない事由があるときは、親権を辞任することもできます。 例外的な親権争いには、どちらも親権を欲しいと思わないケースもあるので、親権を辞任することで、親権者としての責任から逃れようとすること・・・
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親権は大抵争いになる
協議離婚においての親権は、夫婦の協議によって決められ、親権者は離婚届に記されます。 逆に親権者が決まっていないときは、協議離婚をすることができません。 これまでは共同親権であった夫婦が、はじめて単独親権を意識しなければな・・・
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親権は母親が有利
親権については、母親が親権者となる割合が高く、更に子供が幼いとその傾向は顕著に現れます。 これは、子供が母親から生まれ、母乳を飲んで育ち、母親に抱かれて眠るという出生からの乳児と母親との結びつきを考えると、ある意味やむを・・・
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子供を連れた別居は親権に有利?
あなたが離婚後に親権を得ることを前提としているなら、離婚前に別居したときに子供を連れていったほうが、親権で有利にはなっても不利になる可能性は低いはずです。 家庭裁判所が親権者を決める際の判断基準は、実に多様性に富んでいる・・・
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親権で家庭裁判所が見るポイント-監護の体制と実績
監護の体制とは、子供を安全に健やかに育てられる環境が用意できているか、子供のそばにいられる監護者となる者がいるかということです。 監護の実績とは、離婚時にまでに監護してきた実績ということなので、ほとんどのケースでは母親が・・・
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親権で家庭裁判所が見るポイント-収入面
収入については、夫が外で仕事をしている家庭環境なら、圧倒的に夫が有利であるかというと、親権となるとそうとも言えません。 なぜなら、離婚をすると夫にもあなたにも経済力に応じた養育費を負担する義務はあり、養育費の一部は夫から・・・
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親権で家庭裁判所が見るポイント-離婚の原因
離婚の原因がなぜ大切かというと、離婚後の子供が離婚原因による影響を受ける場合には、子供の不利益と判断されるからです。 例えば、育児を放棄していたり、虐待の事実があった場合など、直接子供と関わる原因だと重く見られてしまいま・・・
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親権で家庭裁判所が見るポイント-周りの協力
通常、どのようにしても、1人の人間が勤務をしながら子供の監護と同時に収入を得るのは難しく、家にいながら収入を得られるような自営業によってしか成し得ないでしょう。 そう考えると、親権者以外に子供の監護ができる存在というのは・・・
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親権で家庭裁判所が見るポイント-子供への影響
子供の利益が最優先される親権者の決定においては、現状の生活環境と、親権者を一方に定めた場合に変わる新しい生活環境について、子供の適応能力が問われます。 例えば、親の離婚によって転校し、全く新たな環境に変わることに対し、負・・・
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親権で家庭裁判所が見るポイント-父母の属性
属性とは、収入、年齢、健康状態、生活環境、子供に対する愛情、子供と接することができる時間など、あらゆる面での親の現状を意味します。 収入については別途説明していますが、収入が多くても子供と接する時間が少なければ良いはずが・・・
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親権で家庭裁判所が見るポイント-子供の意向と属性
家庭裁判所は、親についての多くの事実と、親権争いに至る背景を注意深く分析し、子供に不利益を与えないようにする責務を負っていますが、親権者を決めるにあたり子供本人の意向と属性いうのは、場合によっては決定的とも言えるほどに大・・・
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親権で家庭裁判所が見るポイント-連れ去り
夫婦と子供が同居している場合は、連れ去りが起こり得ないので関係ありませんが、離婚前に別居しているときは、子供がどちらかの親元で暮らしているため、子供を連れ去った経緯が考慮されます。 例えば、面接交渉中に無断で連れ去ったり・・・
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子の監護者の指定調停
未成年の子供と父母の間で監護者が定められていない場合や、現在の監護者が子の監護をする者として不適格であると考える場合、監護者を他方に指定することができます。 あなたが子供との同居を望んでおり、監護権がないために同居できな・・・
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親権者変更調停の手続き
あなたが親権者ではない場合には、家庭裁判所に親権者変更調停を申し立てることで、親権を得られる可能性があります。 ただ、この親権者変更調停というのは、調停の結果、親権者が変更されることが難しいと予め思っていて下さい。 【用・・・
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親権者変更調停が難しい理由
親権者変更調停で裁判所が下す判断は、「子供にとって親権者を変更した方が良いか」という事に基づいて行われます。 いくらあなたが親権を望んでいても、子供にとって生活環境が変わるのは好ましくなく、父親の元で子供が幸せに暮らして・・・
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