離婚届を勝手に出されてしまった時は？

あなたが離婚に合意していなくても、既に夫が離婚届を出してしまっていて離婚届が受理されているのなら、残念ながら今の時点で離婚は成立しています。

離婚届を勝手に出されないために、離婚届の不受理申出という制度がありますが、これは離婚届を出される前の話で、離婚届が受理されてしまったら、戸籍も書き変わってしまっていると考えてください。

しかし、勝手に離婚届を出せるのは、協議離婚という、夫婦で合意があった場合だけなので、出された離婚届には、必ず「協議離婚」欄にチェックが付けられています。その他の離婚種別には家庭裁判所が発行した書面が必要なので、不十分で受理されません。

そのため、合意が必要な協議離婚として、このような勝手に届けられた離婚届による離婚は法的に無効です。

ここであなたの取るべき道を考えてみましょう。勝手に離婚届を出されるような状況では、元の円満な夫婦関係になることは難しいかもしれません。

選択肢１：離婚を絶対に認めない
選択肢２：離婚を認めて親権は認めない
選択肢３：離婚を認めて慰謝料などを請求
選択肢４：離婚はさておき夫を罪に問う

どの選択肢であっても、あなたのためになるのか良く考えてから行動に移すことが大切です。

特に離婚を認めるときは、離婚届が出された時点まで遡って離婚が有効になることで、他の請求権と時効の問題が発生するので、2年以上前に離婚届が出されている場合は要注意です。