清算的財産分与-職業として有益な資格
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資格というのものは、本来、自ら勉強等に励み得るものですが、例えば弁護士や医者が良い例であるように、資格そのものが職業に直結しており、なおかつ、一般的なサラリーマンよりも高い収入を得られる資格もあります。
そして、そのような資格(職業)を目指すときには、往々にして仕事をしながらでは資格を得ることがままならないため、資格を得るために収入を削ってまで日夜勉強に励むことが多くあります。
婚姻中だけではなく、将来の約束をして同居している内縁状態でも、そういったことは比較的よくあり、資格取得に対して家計を支えていかなければならない配偶者の貢献が大きいとみなされます。
資格に対する財産分与とは、こういった内助の功に対して考慮するという意味で、どの資格がいくらといった性質のものではありません。
しかしながら、資格を得たことで将来でも高収入が見込まれるのであれば、よく協議して相当と思われる額を分与することになります。