調停のデメリット-家事調停とは?
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調停のデメリットも考えてみましょう。
時間がかかる
調停の最大のデメリットは、時間がかかる点で、この点だけはどうしようもない上に、あまりにもデメリットが大きいため、時間がかかる点だけを理由に調停という手段を採らない人も多くいます。
一般的に、1ヶ月に1回程度の調停期日で、数回は行われることから、数ヶ月から半年はかかり、長ければ年単位にも及びます。
ただし、裁判でも同様に時間がかかるため、調停の時間がかかるというよりも、裁判所手続きは基本的に時間がかかる場合が多いということです。
欠席できる
せっかく調停を申し立てたのに、夫が調停に出席しないと進展しません。
法律上は、正当な理由なく調停を欠席すると、5万円以下の過料(罰金ではないですが金銭罰の一種)に処されますが、過料は強制的に徴収されないので、何のペナルティもなく欠席できてしまうのが実情です。
初回の調停から欠席した場合でも、夫が調停に出席しない又は話し合いには応じないと表明していない限り、調停が不成立になることはなく、数回は調停日を設けて夫が出席するように促します。
それでも出席を拒むようなら、不成立にするよりも取下げを勧める運用が多いようです。
成立しなければ結局裁判(もしくは審判)になる
調停は話し合いによる解決手段なので、どうしても話がつかない、話し合いに応じないなどで不調に終わると、裁判を起こすための手続きを踏まなければなりません。
調停不成立で自動的に審判に移行する事件もありますが、裁判になる場合は、調停に時間をかけて、裁判で時間をかけてと非常に労力を費やして長い間争うことになってしまいます。