嫡出子と非嫡出子
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簡単に言えば、嫡出子とは婚姻中の男女に生まれた子供で、非嫡出子とは婚姻外の男女に生まれた子供です。
単なる呼び方かと思えば全く違い、民法上は「身分」として扱われています。
嫡出子では原則父母が婚姻しているので共同親権ですが、非嫡出子の親権は母親にあり、認知後は父親を親権者とすることもできます。
実生活上においては、嫡出子や非嫡出子という言葉は意識することも無いでしょう。
非嫡出子の場合は父親と氏(姓)が異なりますが、昨今においては離婚も多く、親の片方と氏が異なることはそれほど珍しくありません。
ただし、認知されていない非嫡出子となると、話が全く異なります。
認知されていない非嫡出子は血縁上の父親が存在するだけで、法律上は父親の存在がなく、血縁上の父親は自分の子供と認めていないので、日常的に記載することが多い父親欄にどのように記載すれば良いのでしょう?
この問題を責任の無い子供が背負って生きるのはあまりにも酷ですよね。
また、認知されていない=その父親の法律上の子供ではないということですから、父親は養育費についても負担はしないでしょう。
更には、認知されていないと相続権も発生しないという厳しい現実がありますので、父親に認知をさせる必要性は高いのです。