条件に理由と優劣を付けておく-有利な離婚協議
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離婚の協議では、余程夫の責任が重くなければ、無条件に交渉できるなど普通は考えられません。
あなたの出した条件は、交渉の過程で少しずつ変わっていき、必ずしも思い通りにならないのが交渉というものです。
全ての条件が通ると思ったら大きな勘違いで、予め条件の取捨をしておかないと、譲れない条件まで交渉されてしまいます。
妥協できる条件、他と引き換えに捨てても良い条件など、条件を分類し明確にしておくことは、交渉を始める前に済ませておきたいものです。
なぜなら、交渉の段階で迷ってしまい、その場で妥協した条件が総合的に有利になることは少ないためです。
交渉の初めの段階で、先手を取って条件を提示することは、その条件を基準に交渉が始まるため有利な面を持っています。
ただし、提示した条件から更に良い条件に交渉できるとは考えにくく、少し高い条件で見積もって提示しなければ、満足のいく結果にならないでしょう。
また、提示した条件が具体的な理由に基づいていると、ブレない交渉が可能です。
根拠もなく希望で条件を提示すると、それが単なる希望であると露見したときに、必ず交渉が入って失敗します。
あくまでも例ですが、夫に責任があって慰謝料を200万円要求するときに、意味もなく要求するのと、判例から200万円が相場と示すのとでは、説得力が全く違います。
それは隠しておいて、実際の交渉は300万円でスタートし、200万円より高くなればそれで良し、200万円を切りそうになったら判例の話を出して、それ以下は考えられないとすれば、最低でも当初の要求である200万円は、確保できるかもしれません。
根拠のある最低条件を持っておき、最低条件より下げないように常に高いレベルでの交渉をすることが、離婚協議を有利に終わらせるコツです。